建物耐震化工事について


社会福祉法人京都太陽の園では、平成24年度の施設整備事業のひとつとして、京都府の平成23年度社会福祉施設防災対策等事業費補助金(平成24年度への繰越分)を用い、障害者支援施設こひつじの苑と、障害者支援施設京都太陽の園の建物耐震化工事を行い、平成25年3月末を以って竣工しました。
両施設は、基本となる建物が旧耐震化基準で建てられており、地震災害時には、迅速な避難をすることが困難な、重度の障害を持った利用者の安全・安心のため、建物各部に耐震化の補強等を行いました。
また、耐震化と同時に、利用者の快適な生活のための改修も行い、こひつじの苑では居室内にトイレを設置、京都太陽の園ではスプリンクラーの増設や特殊浴槽などを設置しました。

耐震化等工事費

障害者支援施設こひつじの苑 182,521,000円(内補助金充当額 130,725,000円)
障害者支援施設京都太陽の園 208,854,450円(内補助金充当額 150,206,000円)

 

 

中西 雅子 障害者支援施設こひつじの苑施設長のコメント

「京都府の平成23年度社会福祉施設防災対策等事業費補助金を受け、耐震化等改修工事を行いました。
こひつじの苑は昭和47年に日本で最初の障害者の生活施設として開設され、開設当初は50名定員の全室4人部屋でしたが、平成6年度に一部増築を含む大改修を実施、2人部屋と個室を作り、既存の4人部屋は3人部屋にしました。
今回の耐震化等改修工事では、この3人部屋に耐震補強壁を増設しました。

こひつじの苑は今年で開所41年目を迎え、利用者の状態も、高齢化に加え、障害の重度化および重複化も進んでおり、施設のあり方や今後の方向性を検討する時期でもありました。
耐震化工事で増設された、補強壁で仕切られる居室をどのように活用すればよいか、10年後さらには20年後のことも視野に入れて考えました。
現在4棟ある居室棟に、各棟2乃至4基の共用トイレ設備しかないことから利用者に不便をかけることが多く、この補強壁で仕切られた空間を利用しトイレ設備を設置しました。
この改修で、利用者の方にとって居心地のよい空間になることを願っています。」

【法人事務局】

 

増設された耐震補強壁(こひつじの苑)

 

耐震補強壁を利用したトイレ(こひつじの苑)

 

オープン化された介護員室(こひつじの苑)

 

新規に設置された特殊浴槽(京都太陽の園)

 

耐震補強用の筋交い(京都太陽の園)

 

改修後の利用者居室(京都太陽の園)